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ハーフマラソンをゴールすると記録証が発行されますが、この記録証に2つのゴールタイムが書かれていて、「なんで2つあるの?」と、困惑される方がいらっしゃるかもしれません。

この2つのタイムは、【グロスタイム】と【ネットタイム】と呼ばれ、ハーフマラソンだけでなく、フルマラソンでも普通に使われるマラソン用語です。

1分でわかりやすく説明すると、

【グロスタイム】とは、スタート合図(ピストル音など)からゴールラインを切るまでの時間。
【ネットタイム】とは、スタートラインからゴールラインまで実際にかかった時間の事です。




グロスタイム

ハーフマラソンの公式タイムは、このグロスタイムになります。スタート合図(ピストル音)からゴールに到着するまでの時間です。ですので、過去の実績から、ある程度のタイムが出せる選手に対しては、スタートライン一番前に並ぶ権利を与えるようになってます。

優秀な方が、スタートラインの後方に並んでしまうと、ピストル音からスタートラインに到着するまでに時間がかかってしまい、記録に影響してしまうからです。

参加者が多いハーフマラソン大会だと、ピストル音からスタートラインに到着するまで5分かかった・・・なんてことも珍しくはありません。

ネットタイム

ネットタイムはグロスタイムとは違い、スタートラインからゴールラインまで実際にかかった時間です。市民ランナーは、このネットタイムを自分の記録として考えて頂いてOKです。

例えば、ホノルルマラソンなどでは、ピストル音からスタートラインに到着するまで15分ほどかかりますので、その15分を入れたタイムを誰も「記録」として認めたくははないですよね。

つまり、ネットタイムは市民ランナーのために作られたタイムの事で、今ではほとんどの大会の記録証に記載されるようになっています。

まとめ

ハーフマラソンの記録証には、2つのタイムが記載されています。1つはグロスタイム、2つ目はネットタイムです。

【グロスタイム】は、スタート合図(ピストル音など)からゴールラインを切るまでの時間。
【ネットタイム】は、スタートラインからゴールラインまで実際にかかった時間。

スタートライン直前に並ぶことが出来ない市民ランナーは、ピストル音が鳴ってからスタート地点に到着するまでに時間がかかってしまうので、【ネットタイム】が記録証に記載されるようになりました。

市民ランナーとしては、一番知りたいのは実際にかかった時間なので、ネットタイムが重要なのです。皆さんも、ハーフマラソンの記録証を見る時は、このネットタイムを自分のタイムと認識していただいて大丈夫です。